とある人事部のブログ

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外国人労働者は時間や仕事がルーズ?グローバル化人事の勘違い

当社は今後、人材のグローバル化も含めたダイバーシティーを受け入れなければならないという意識を持っています。

お世話になっている社会保険労務士の方がいるのですが、社会保険労務士の中では珍しく、彼は同様の意識を持たれていて、人事・労務においてのグローバル対応が必須だと考えているそうです。

その為には幾つかの障壁があると彼は言います。

1:法律の違いに対応すること

2:言葉の壁を越えること

3:IT化すること

ここに「外国人の仕事に対する違いを理解すること」が含まれません。

人材のグローバル化を考えたときに、日本人の平均に対して「外国人は仕事が雑」「時間が守れない」などが目につき、そういった外国人の日本人化をどうしたらよいか。そのような考え方をしがちだと思います。私はこれは誤ったグローバル化だと考えます。

日本人にしても世代やライフスタイル、出産や育児などによって、様々な仕事のやり方を望んでいます。また外国人をひとくくりにして、自らの文化にあわせるようなことは、グローバル化とはいえず、単に日本人に合わせやすい外国人を雇っているだけです。むしろ世界の人々をひとくくりにし、日本人も含めて「各個人の違いを理解する」という考え方を持ち、働いてくれる一人一人と向き合うことがグローバル化を含めたダイバーシティーのあり方なのです。

その取り組みの一つとして英語を共通語にするということが挙げられますが、これは取っ掛かりとして非常によいことと思います。

しかし、とくに取り上げたい議題はIT化に関してです。昨今「タレントマネジメント」という言葉が聞かれるようになり、IT製品はこぞってこの言葉を使っています。「タレントマネジメント」の概念は非常に広いのですが、ほとんどのIT製品は流行り言葉をつかっているだけで「タレントマネジメント」包括的に扱っているわけではない(その必要性もない)ことがわかりました。ですからどれかを選んで「タレントマネジメント」の実施、というわけにはいかないのです。

「失敗の本質」という本がありますが、

変化に対応するのが苦手であるという体質は長所ではもはや補いきれないほどの欠点です。現状日本の人事は「人に依存する」部分が多いのが多数派です。良い面も悪い面もあるとは思いますが、グローバル化という側面から見ると非常に機能しないシステムだと危機感を持っています。「人に依存する」部分をもう一度見直し、IT化できるところはIT化する必要がある。先ほど「一人一人と向き合う」と申し上げましたが、そうすると人事の仕事は増えます。そのキャパシティーを広げるのがIT化なのです。

最近、それらの製品について試用版を試したり、セミナーや展示会に行ってみたりして過ごしていますが、初期設定が大変。。もしくはお願いしないとやってもらえないということで、営業がしつこいです。。

人事に関するこれらの製品は非常に多いので、内容が一覧でわかりやすく比較できるものがあるといいんですが、どなたか知りませんでしょうか。ほとんどは広告なので、本当に良いのか悪いのかわかりません。。

これまで見聞きした製品の中では、むしろベンチャーや海外製品の方が優れているなという印象をもちました。大手のものはビジネスモデルが未だインストール型の製品と変わらないですし、従来の人事のやり方にがんじがらめになりそうです。。

今後良いものがあればこちらで紹介していきたいと思います。